功名が辻 [小説]
今の大河ドラマでもやっている『功名が辻』の原作、司馬遼太郎著『功名が辻』を再読。
昔テレビドラマでやっていたときは、毎回ビデオにとって楽しんだものです。千代役を壇ふみが演じていたバージョンですね。ナレーションが凄く良かった記憶があります。あとは小雀のエピソード!
私はもともとミステリーやSFより歴史モノが好きで、一時期ものすごく乱読していたのですが、最近また歴史モノが流行る兆しが見えてきて嬉しい限りです。
私の祖父母は土佐出身なので、もともとこういった「内助の功」には縁があるように思うのですが、この時代の夫婦がお互いの意見を尊重して生きていたということは本当に素晴らしいことだと思います。女性が上でも男性が上でもない(形的には夫を立てる、というのがありますが)お互いがお互いの気持ちや意見を大切にして生きるという姿は、決して内助の功というものではなく、理想のカップルの姿だと思うのです。要はどちらが外に出るかであって、両方が外で働くのであれば、場に合わせてお互いを立てていけばいいわけですから。
そんな、現在にも通じる夫婦観を、この作品は提示しているように思うのです。だからこそ、千代を良妻賢母(母にはなれなかった部分もありますが)の鏡のように言うのは、少し違っているのでは?
2006-07-14 13:52
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