理由 [小説]
今日は宮部みゆき著の『理由』を。
この人の本もはずれが無いし、伊坂好きなら宮部も好きじゃないかという声があったので…。
「誰が殺した?」「誰が殺された?」「殺人現場は誰のマンション?」という謎だらけの殺人事件をベースに、さまざまな人間模様が描かれています。血のつながっている家族と、そうでない家族。どちらにも問題があって、どちらにも愛がある。絡まりに絡まった糸が、ゆっくりと確実にほどけていく過程が、臨場感たっぷりで味わえます。文庫だとちょっと厚めかな。でも一気に読めます!
登場人物が多いのに、誰が誰だか混乱せずに読めるのは、宮部の筆力のなせる業。映画版も見ましたが(久本雅美がいい味だしてた)映画より断然原作!ってこんなこと言ってると原作至上主義かと思われそう…ハリーポッターや指輪物語は原作より映画が好きなのですが、やはり私の基本言語が日本語である以上、文字という媒体の方をどうしても押してしまいます。
本当は『ブレイブストーリー』を紹介したかったのですが、映画待ちのためしばしお待ちくださいませ。ゲド戦記も以下同文。ミステリーが続いちゃったなあ…次は恋愛モノでも。
宮部みゆきの小説って、うまいねんけどどれも同じに思えるのは何でなのでしょう?
ついつい手に取って、読み出すと止まらなくなるけど、後には何も残らない、っちゅう感じ。
それと宮部みゆきって、絶対少年フェチやで〜
by はぎちゃん (2006-06-28 22:54)
はぎちゃんさん、こんにちは。コメントありがとうございます!
そうですか???『模倣犯』と『天狗風』(霊験お初捕物控シリーズ)なんかは全然違うと思いますが…。私は、宮部はミステリーといわゆる漫画チックなSFファンタジー、歴史モノ、ジャンルが変わると筆も変わる作家だと思っています。残るか残らないかは、個人個人の捉え方や価値観なのでなんともいえませんが。
少年フェチ?ですかね?
大極宮(公式HP)を見ている限りではゲームオタクではあっても少年フェチのようには思わなかったんですが、どこでそういう風な印象を持たれたのでしょう?
by lilli (2006-06-29 13:27)