恋愛格闘家 [エッセイ]
これは小説のジャンルには入らないなあ…と思って新たにエッセイの項目を作りました。
アルテイシア著『恋愛格闘家』です。
もともとはMixiで大人気だった『59番目のプロポーズ』、それにいたるまでの道を回想する、今だから話せる当時の恋愛、というのがメイン・テーマになっています。59番目のプロポーズは、私もMixiで読んで、その後本も購入しました。ものすごーーーーく共感できた部分というのが、院生ごときでは"キャリア"なんておこがましいですが、公立大学に行っているとどうしても言われるのですよ、合コンで「そんな頭のいい人と何はなしていいかわかんねーよなー」というようなことを!私たちだって毎日文学のこととか思想史のことばっかり話しているわけ無かろうが!と「喝!」です。
大体、パートナー選ぶのに学歴なんて関係ないじゃないですか。(なかにはそういう人もいるでしょうが)もっと大切なことは他にあるでしょう?という私たちの気持ちを代弁してくれたアルテイシア氏。
そしてこの書き下ろしの『恋愛格闘家』では、彼女自身がどんな風に傷つき、そしてどうして傷ついたのかを赤裸々に、冷静な視点で描かれています。
すべての人に当てはまるとは思いませんが、恋とは「相手の魂を乞うること@ガラスの仮面」だと信じている私には、理想と現実のバランスのとり方をうまく説明されているように思えました。
これは、女性だけでなく、是非男性にも読んでいただきたい1冊です。
↓こちらは漫画化して、ドラマ化もするようです。他メディア移行に関しては、ドラマはともかく漫画はうまいこと描けていたと思います。オタク要素が強いので画像があったほうがわかりやすいという一面がどうしてもあったので…。