伊坂幸太郎スペシャル [小説]
伊坂幸太郎作品を一挙ご紹介。
作家にハマると作品を一気読みしてしまうクセがあるので、伊坂にはまった当時は夢中で読みふけったものです。はずれが無い!というのも彼の特徴かもしれませんね。そんななかでも(さすがに全部一気には無理なので)いくつかピックアップしてご紹介したいと思います。しかしアマゾンって便利ですねえ…。
●『死神の精度』 お勧め度 ☆☆☆
マイファースト伊坂。
職業死神が、担当の人間を"審判"するという設定が面白い。意外なところで意外な人物が相関していて、最後まで読ませます!残念ながら直木賞は逃したものの、充分それに値する作品だと思います。独自の世界観がかなり洗練されているので、ここから伊坂に入るのも良いかと思います。
●『チルドレン』 お勧め度 ☆☆
『死神の精度』と同じく短編が連なり、そのすべてに関連性があるというシリーズ。文句なく伊坂ワールドが展開されてます。伊坂の作品は、読了後に不快感をもたらさず、思い出してじーんとできるところが素晴らしいと思います。「子供ってのはな、ひとりだとチャイルドだが、複数になるとチルドレン、全く違う生き物になるんだぜ」というような台詞に、非常に納得させられました。
●『グラスホッパー』 お勧め度 ☆
個人的に「蝉」がお気に入り。伊坂作品の登場人物のなかではイチバン好きかもしれない。 作品のなかで混線している部分が多く、ちょっと読みにくい感はあります。(血生臭い話だしね)
荒々しい・生々しいという表現があてはまるように思います。
●『オーデュポンの祈り』 お勧め度 ☆☆
デビュー作。はずみで強盗をはたらいた主人公が、ある鎖国状態の島に連れられてきたところから物語が始まるのですが、予知能力と言語能力のある案山子が殺された!という摩訶不思議なミステリーに急展開!読み手をグイグイ引っ張ります。伊坂の意欲があらゆるところから感じられ、荒削りながらも独自の世界観はこの頃からきちんと確立されています!
●『重力ピエロ』 お勧め度 ☆☆☆
多分一番有名な作品?家族のつながりは血だけじゃない、問題は心だ、絆だ、というメッセージが込められた力作。私も伊坂のなかで一番好きな作品です。伊坂の作品は、説教とか、"臭み"がないところが素晴らしいと思うのです。彼の世界観は、本当に独特なんだけれども、そうなんだ、とありのままに受け入れられるだけの筆力がそうさせるのかもしれない。
はじめまして、madoccoと申します(^^)
わたしも「死神の精度」を読んで以来、伊坂幸太郎さんにどっぷりはまっています。
これまで「チルドレン」「魔王」「アヒルと鴨のコインロッカー」「ラッシュライフ」を読みました(^^)
ほんとハズレがないですよね~
まだまだ未読作品があるので制覇しようと思っています。
「重力ピエロ」はもうすぐ文庫が出るみたいなので楽しみにしています(^^)
by (2006-06-26 22:48)
はじめまして、madoccoさん!コメントありがとうございます!
結構みなさん"ファースト伊坂"は『死神の精度』のようですね。はずれがないのでどれでも手に取れるというのが、本当に嬉しい限りですよね!
『重力ピエロ』は一番好きな作品なので、文庫版でもっと手軽に読んでくださる方が増えるといいなあと思います(^^)
またよかったらのぞいてみてやってくださいね!
by lilli (2006-06-27 08:19)
こんんちは。
私は、『重力ピエロ』が初めて読んだ作品でした。
その後どっぷり好きになり、
本になっているのは網羅してしまった・・・。
次回作が待ち遠しい今日この頃です。
一番空きなのは『アヒルと鴨のコインロッカー』かな♪
by nanayo (2006-06-27 12:48)
こんにちは、nanayoさん、はじめまして!
次回作、待ち遠しいですね!『アヒルと鴨のコインロッカー』は実はまだ未読なので、次に読もうと思っている作品のひとつです!
nanayoさんが一番好きとのことなので、期待が高まりました(^^)
by lilli (2006-06-27 19:29)